BLACK SWAN

時代はSNSと共に

「BABYMETAL」も「シン・ゴジラ」も「けものフレンズ」も・・・、我が身を振り返ると、近年の流行ものはすべてSNSでの口コミを通して知った気がします。そう、今の時代、流行の先端はSNSに乗ってやってきます。情報の早さもさることながら、一般の人々の声が生で伝わってくることには、リアルな説得力があってよいですよね。また、人々の生の声が伝わることで、思わぬところにスポットが当たっていったりする効果も楽しいです。たとえばシン・ゴジラでは、市川実日子さん演じるクールな女性キャラ、尾頭ヒロミにコアな人気が出ていたのも記憶に新しいところ。動員数といった数字だけでなく、「人々がどんな部分を楽しんでいるのか」ということまで分かるのは興味深いですよね。ちなみに私、けものフレンズでは博士と助手がカレーを食べるシーンが好きで、2000回くらい再生しました。やみつきなのです。

幸せの黒い鳥

さて、MKIは、英国のBlack Swan社の提供するデータ分析サービスの実証実験/マーケティングを複数のお客様と開始しています。Black Swan社の提供するNEST Platformは一言でいえばデータ分析基盤ですが、その目玉の一つはSNSデータ分析です。SNSデータを使いやすい形に加工し、さらに感情の情報を付与することで、分析に使えるようにします。感情の情報というのは、「〇〇は楽しい!」「〇〇は美味しい!」と発言していたら「ポジティブ」に分類し、「〇〇はつまらない」「〇〇は嫌い」と発言していたら「ネガティブ」に分類する、ということ。これにより、その話題に対して人々がどんな反応をしているのかも把握できるようになります。

ここまでは一般的なソーシャルリスニングツールと似ていると思われますが、本分析サービスの最大の特徴は「人間では検知できない段階で未知の流行の兆しを捉えることが出来る!」ことです。
流行の兆しを他社に先駆けて捉えることで、メーカーであれば新商品の開発に役立てたり、小売業であればお店の品揃えに役立てたり、といろいろな役立て方ができます。また、話題になるのは商品や作品だけではありません。風邪やインフルエンザの流行を捉えたり、といった使い方もできるのです。外出先の雨の状況を知りたいときにSNSで検索される方も多いかと思いますが、こうした生の口コミデータを、より統括的・効率的に扱うことが出来るわけです。

BLACK SWANの活用例

新商品開発の支援

ソーシャルメディアから現在話題になっているキーワードを抽出して自社の新商品開発に利用。今までよりさらに消費者の生の声を商品開発に活かすことが出来ます。

  • YouTube
  • Twitter
  • BLOG

また、NEST Platformで扱えるのはSNSデータだけではありません。データをさらに他のデータと組み合わせて使うことも効率的に行えます。たとえば、商品に対する過去の口コミデータと実際の売上データを組み合わせることで、口コミの売上への影響を分析することができます。この過去の分析データを利用して、現在の口コミデータをもとに未来の売上の予測をすることもできたりするわけです。他にも、天候情報などの外部データや、社内に眠っているデータまで、組み合わせによる活用方法はアイデア次第でどこまでも広がっていきます。

需給予測の精度向上

封切予定の映画の来館者をソーシャルメディア、天気予報、投下した広告宣伝費や過去の類似映画の来館者情報を元に予測。予測結果を元に映画館でのグッズ、飲食物の仕入れの最適化、また今後投下する広告宣伝費の最適化が可能です。

現在MKIでは、一部のお客様と、課題解決のためのデータ分析実証実験を進めています。既に有効な結果や効果が出始めている案件もあり、実運用に向けて着々と準備を進めています。また、これからの本格展開に向けて、英Black Swan本社から直接トレーニングを受けることで、国内の技術者・データサイエンティストの体制強化も進めています。

ちなみにBlack Swanという言葉の本来の意味は「黒鳥」、つまり「黒い白鳥」です。かつて黒い白鳥は存在しないと信じられており、黒い白鳥は「あり得ないもの」の例えとして使われていたのですが、1697年にオーストラリアで黒い白鳥が発見されると、当時の学者に大きな衝撃を与えました。そのことから、「起こり得ないと思われていたことが起こると大きな影響を与える」ことをブラックスワン理論と呼ぶそうです。 残念ながら過去データに全ての前例があるわけではありませんし、従い完璧な未来予測を出来るわけではありません。しかしながら、それでも鍵となるのはやはりデータであり、過去にしっかりと学びそれを活かすことこそが不確実な未来に対処するための現時点で最善の対処だと思うのでした。

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