再配達防止

再配達問題

昨今ニュースでよく騒がれている宅配便の再配達問題。年間再配達件数は、なんと7億個!!ドライバーの残業時間だけでなくトラックのCO2排出量も増加傾向となり、良いことなしの状態。コンビニ受け取りや宅配ボックスの設置など様々な対策をとってはいるものの、ついには各宅配業者が一斉に値上げにも踏み切った!

そもそも再配達の根本原因は何だろうか?国土交通省の調べ※では、『その日に宅配物が配達されることを知らなかった。』『配達ドライバーが来るのは知っていたが、急な予定が入って出かけてしまった。』などが理由の4割を占めているとか。
※http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h27/hakusho/h28/html/n2622c00.html

この不在による再配達問題をIoT技術で何とかできないかと考えてみました。

再配達削減ソリューション(仕組み)

今回考えた仕組みは、スマートフォンやその他、ウェアラブル端末やビーコンに搭載されるBLE(Bluetooth Low Energy)の無線規格を利用して、在宅状況を把握するというものです。
宅配業者と契約したユーザの自宅に専用ゲートウェイを設置してもらい、スマートフォンやビーコンを携帯したユーザがゲートウェイに近づくと在宅と判断し、宅配業者に通知します。ゲートウェイには利用者のスマートフォンとペアリングする機能を実装することで、隣の家のスマートフォンが間違って認識しないような仕組みを提供します。
なお、本ソリューションの基本デバイスはスマートフォンですが、スマートフォン操作が苦手な高齢者向けには予め設定したビーコンをセット配布することで対応します。

在宅状況を通知するだけでなく、次の付加機能を実装しています。
●在宅しているが何らかの事情で受け取れない場合は、受取不可を意思表示する機能
●当日宅配物がある場合は、LEDを点灯させ通知する機能。
●まもなく宅配員が荷物を届ける旨を伝えるLED点滅させ通知する機能。

宅配業者/利用者ぞれぞれのメリット

  • ●配達前に在宅状況を確認できるため、不在時の配達を減らすことができる。
  • ●在宅状況に合わせた配達ルート最適化に繋げることができる。
  • ●ゲートウェイデバイスのLEDやスピーカーを通して、当日に配達物があるか否かを知ることができる。
  • ●在宅中でも入浴中や育児などで手が離せない時は、受取不可状態と意思表示することができる。
    なお、利用者は在宅状況を開示する代わりに、ポイント増や料金割引などのサービスを受けることを想定している。
  • ●別サービスと組み合わせることもできる。
    例えば、キーホルダー型のビーコンを高齢の両親に身に着けてもらい、見守りサービスとの連携も考慮。

特許出願と技術転用案

  • この仕組みは現在特許出願中であり、主な機能は次の通り。
  • ●自分宛ての荷物がある場合は、在宅状況を宅配業者に通知。
  • ●急遽用事ができた場合は、受取不可ボタンを押すことで不在状態に。
  • ●ドライバが配達する直前にLED点灯&音声で到着を予告。
  • ●モノにBLEタグを付加することで在庫や倉庫の備品管理、整備工場内の工具管理、etc...
  • ●高齢者や子供の見守り、ペットなどの動物にも病院(動物病院)、老人ホーム、幼稚園、保育園、動物園、etc...

試作デバイス

いつもはソフトウェアのみを作成していますが、IoTの付く部署に所属していることもあり、今回はデバイス側の開発にも手を伸ばしてみました。開発デバイスとしては、ラズベリーパイを選択しました。ラズベリーパイにLEDおよびボタンインターフェースを接続し、制御するプログラミングを行っています。

ラズベリーパイとは

イギリスのラズベリーパイ財団によって開発されたシングルボードコンピュータです。教育用に作成されたデバイスで、今ではIoT向けの開発デバイスとしても使われるようになっています。
GPIOという汎用入出力のPINがあり、そこに電子部品を繋げる事で、ラズベリーパイにてプログラムを作成することで簡単に制御することができます。

①ビーコンがGWデバイスが近づくと、青LEDが点灯します。また、配達員アプリでは在宅中が○に遷移します。

②受取不可ボタンを押すと、受取不可状態となり赤LEDが点灯します。配達員アプリでは取込中が×に遷移します。
なお、左の青ボタンを押すと受取付加状態が解除され、赤LEDが消灯します。

③当日、配達荷物がある場合は、緑LEDを点灯させてお知らせします。

PROJECT MEMBER